私は、30歳で韓国に留学しました。
でも、30歳での韓国留学を決意するのは、簡単ではなりませんでした。仕事のこと、将来の事、家族の事、色々なことがあり、勢いや行きたいという想いだけではなかなか踏み出せない現実がありました。
私自身、行くメリットと行かないメリットなどをたくさん書き出して、じっくりじっくり考え、それでも「やっぱり行きたい!」と決心しました。
そこで、私が留学前に心配していた30代で留学することへの不安と実際どうだったのか、についてご紹介させていただきたいと思います。
30代で留学することへ不安
30代で留学をするとなると、色々なことが心配になってしまいます。
その中で、私が特に心配していたことは以下の3つでした。
①学校の授業についていけるか
②若い子たちばかりで浮いてしまわないか
③留学後、就職先がないのではないか
一つずつ見ていきましょう!
①学校の授業についていけるか
これはかなり不安な問題でした。30代であれば学生の時から10年近く経っているわけです。授業を受けること、勉強をすること、自体が久しぶりの行為なので、また学生のように勉強ができるのかとても不安でした。
また、10代、20代の時に比べ暗記力も衰えていると実感していたので、10代の時のような暗記を必要とする勉強に自分が適応できるかも不安でした。
授業の途中、眠くて寝てしまうのではないか。若い子に比べて体力がないからテスト前の追い上げ勉強ができずすごい低い点数を取ってしまうのではないかなどなど、不安を挙げればきりがないくらい不安だらけでしたが……
全然、ついていけました!というか、10代、20代よりちゃんと授業受けていました。
語学学校に通っていたので、周りは日本人だけではなく他国の方も多くいましたが、その子たちも10代がほとんどでした。30代は私だけだったので最初は授業についていけるか本当に本当に不安でしたが、結果的に言うと誰よりも真面目に授業を受け、誰よりも真面目にテストを受けていました(笑)
授業を休んだり、授業中先生の話を聞かずに寝てしまっている子も多くいましたが、30代であり社会人を経験している私には、先生のご苦労の方に共感してしまい、「先生も一生懸命教えてくださっているのだから、一生懸命授業を受けよう」という気持ちになっていました。
それに、自分自身で稼いだお金で留学に来ているので、休んだり、寝たりして無駄にしたくない!という思いもあり、むしろクラスで一番授業について言っていたのではないかと思うくらいです。
授業には全然ついていけます。自分がどこまで真剣に授業に臨むかが重要で、年齢は全く関係ないと感じました
②若い子たちばかりで浮いてしまわないか
これも、一つ目の「授業についていけるか」と似ている不安ですが、周りが若い子たちばかりで輪の中に入れなかったり、自分だけ浮いてしまう、ということがないだろうかととても不安でした。
友達が一人もできなくてさみしい留学生活になったらどうしよう
などと、留学までは心配しても仕方ないような心配をずっとしていたんです。
留学先の大学のHPなどを見ると、どう見ても10代、20代が多いように見えましたし、インスタなどで留学生活を発信している方の多くは20代のようだったので、すごく心配していました。
全然、大丈夫でした!確かに、クラスには30代は私一人で回りは10代、20代でした。でも、みんな普通に話しかけてくれるんですよね(泣)→有難い!
「saikawaさん、ご飯行きましょう!」「みんなで学食行くんですが一緒に行きませんか?」とか、みんな本当に親切で、優しく誘ってくれるんです。
それである時、年齢を気にしていたのは私だけだったんだな、と気が付きました。
これもまた、年齢は関係ないと感じました。自分だけ30代で浮いているのではないか、というのは自分の捉え方であって、周りは普通に接してくれるので心配する必要はありませんでしたよ
③留学後、就職先がないのではないか
これは、正直一番心配していたことです。20代であれば就職先もまだまだたくさんありますが、30代になってくると求人がググっと減ってしまいます。
さらには、働いていない期間が長ければ長いほど、復帰する際にデメリットになるのではないか、働いていない期間のことをよく思わない企業も多いのではないか、と心配でした。
これは、30代で留学をされる方の多くが同じような悩みを持っているようです。留学先で出会った30代の友達もみんな「戻ってから就職できるか不安」と言っていました。
大丈夫です、ちゃんと就職できました!
面接では、仕事をしていなかった期間(留学期間)について聞かれましたが、留学についてむしろ熱く語ることができましたので、特に問題はありませんでした。
留学に行くと、日本では獲得できないような経験値を得ることができますし、物の見方や世界観が変わります。留学のメリットについて、採用側もよく知っているので、「留学をしたこと」に対してマイナスになるようなことは基本的にないです。
もしも万が一、留学をしていたことについてマイナスの評価をする企業であれば、恐らく自分自身の価値観とは合わない企業です。考え方、価値観が合わない企業と縁を結ばずに済んだ、くらいに考えれば良いのだと思います。
留学をしてももちろんちゃんと就職できます。むしろ、留学の経験や語学力がキャリアアップにつながると思います
30代で留学して良かったこと
留学すると決意するまでは、30代で留学をすることに対して大きな不安がありましたが、実際に行ってみると、逆に30代だったから良かったことがありました。
それがこちら
①少しのことでは動じない(経験やスキルを使って問題を解決できる)
②学生という身分を有難く感じれる
③周りから頼ってもらえる
①少しのことでは動じない(経験やスキルを使って問題を解決できる)
こちらを読んでくださっているアラサーの皆さん、恐らくアラサーになるまで色々なことがあったはずです。
外国で生活すると困ったことが一つや二つ、いやたくさん出てきますし、時には私のように部屋がダニだらけだったり、トイレが詰まったり、トイレの棚が突然落下してきたりなど色々なハプニングに見舞われることがあります。
でも、ちょっとしたことでは動じない自分に気が付くはずです。
問題が起こった時、驚きはするけど逆にネタにするくらいの余裕があり、これまでの経験やスキルを使って問題を解決することができました。
ダニ問題やトイレの詰まりはすぐに業者に連絡、留学会社にも改善を要求して解決してもらいました!
留学会社から「難しい」と言われても、「こちらは料金を支払っているので、きちんと対応していただかないと困ります」としっかり伝えました。
私が10代、20代であればきっとこんなことは言えなかったと思います。ある程度社会の様々なことがわかり、大人としてしっかり対応できたので30代でよかったと思っています。
②学生という身分を有難く感じれる
周りにいた学生の友達は、勉強することにうんざりしている子もいました。
しかし、日々仕事をして学生生活から離れている私たち30代は、「学生」という身分がどんなにありがたいかわかっているのです。
授業中、ただ聞いているだけでいい。
どれだけありがたいか。好きなだけ勉強できることがどんなに貴重なことか。
そういう風に、自分が今、学生という身分をいただいて、外国で勉強させてもらえていること自体が有難く感じれました。
そういう面でも30代で留学して良かったと思っています。
③周りから頼ってもらえる
当初は、若い子ばかりで自分だけ浮いてしまうのではないかと心配していましたが、むしろ、年下の子たちは30代の私をたくさん頼ってくれました。
「誰にも言えなかった」という悩みをそっと話してくれたり、
「お姉さんという存在がほしかった!」と無邪気に喜んでくれたり、
同世代ではなく、少し年上のお姉さんだからこそ頼れることがあったと、素直に助けを求めて頼ってくれたことが何よりも嬉しかったです。
「ルームメイトと合わなくて寝れない」「ずっとカップ麺ばかり食べていて体調が悪い」という子を自宅に呼んで、日本食を作って食べさせたり。
ちょっとおせっかいだったかもしれないけど、こういうことは30代の私だからできたんだなと思っています。
https://saikawa-korea.com/hello-world/
まとめ
いかがでしたでしょうか?
結論は、30代で留学しても全然大丈夫です!むしろ、30代だから良かったこともたくさんありました。
巷に広がる情報には、「留学は若いころに」「30代で留学しても就職先に困る」などと書かれていることもあり、不安になってしまうのは当然です。
でも、実際に30代で留学をしてみて、外国で生活するということは何物にも代えがたい自分の財産になりました。30代だからと年齢に縛られる必要はないと思います。
もし、年齢のせいで留学をするかどうか迷われている方がいらっしゃたら、ぜひご自身のお気持ちに素直になって、一歩踏み出していただければと思います。
この記事が少しでも参考になればうれしいです^^