現在、韓国でニュースになっているのが、都心部で「トコジラミ」(別名:南京虫)の目撃報告が多数上がっているというものです。
「虫に刺された」「マットレスや壁にトコジラミがいた」といった目撃報告や問い合わせが保健所などに寄せられ、民間の駆除業者への問い合わせも増えているんだとか。
ワンルームの賃貸アパートや学校の学生寮でも目撃報告があり、日本人留学生にも被害に遭う可能性があるというのです。
そういう私も韓国留学中にトコジラミに噛まれ大変な思いをしました。そこで、トコジラミに噛まれるとどうなるのかという体験談と、実際に試して効果があった対策をお伝えしたいと思います。
トコジラミとは?
トコジラミ……南京虫という別名もあります。
ただし、中国産の虫ではありません。中国や南京には関係がないのに南京虫と呼ぶのは不適切だということになり、トコジラミと呼ばれるようになりました。
このトコジラミ、シラミとい言いながら実は、カメムシの仲間なんだそうです。
カメムシほどではないにしろ、トコジラミもつぶすと臭いんだとか(ガクブル)
明るいところが苦手で、昼間はベッドや壁や床の隙間に身を隠し、夜になると出て来て噛むとのこと。
繁殖力が強くて、旅行先などで自宅に連れ帰ってしまい、一般家庭で繁殖してしまうということも多いのです。(ガクブル)
トコジラミに噛まれるとどうなる?
前述したようにトコジラミは夜に活動します。
そのため、刺されるのも夜間。朝起きると、ポツポツと赤い斑点があったり、痒かったりして気が付きます。
症状には個人差があるようで、ほとんどかゆみを感じないという人もいれば、眠れない程のかゆみに襲われる人もいるようです。
どこを噛まれるの?
腕や足、首回りなど寝ている間に表面に出ているところ、主に衣服から露出している部分が噛まれます。
刺し口は2つのことが多いようですが、1つの事も、3つの事もあるんだとか。
ダニとの違いは?
ダニとの違いをまとめてみました。
目には見えない大きさのダニに対して、トコジラミは大きく目視可能。ベッドなどに虫を確認したらトコジラミを疑います。
簡単な見分け方は、刺される場所。
ダニは肌の柔らかいところを噛みますが、トコジラミは夜行性のため衣服から露出した場所を狙われます。刺された場所が、寝ている間、露出している場所であればトコジラミの可能性が高いようです。
トコジラミ | ダニ | |
噛まれる場所 | 衣服から露出したところ | 肌の柔らかいところを噛まれる。肘や膝の裏側、わきの下やお腹など。 |
大きさ | 5~8mm 目視可能 | 1mm 目視不可 |
刺された時の症状 | かゆみには個人差がある | 激しい痒み |
実際に噛まれてみて
ここからは私の体験談です。
韓国に留学してすぐの9月頃、朝起きると足に赤い小さな斑点がいくつかありました。
最初は痒みもなく、「虫刺されかな?」くらいに軽く考えていたのですが、その次の日には、写真のように腫れて、猛烈な痒みが襲ってきました。
まさに寝るのも辛いような状況です。
痒すぎて勉強も手につかずでした。虫刺されの薬(蚊に刺されに効くもの)を買って塗っていたのですが、全く効かずでした……(泣)
後で調べてみると、抗ヒスタミンやステロイド剤配合の薬を塗るのが効果的だったのだとか。日本から持って行った薬にはないし、韓国に留学したての私にとって、ステロイド剤配合の薬を買う勇気もなく。
日本から持って行けばよかったと後悔しました。これから韓国に行かれる方は、念のためこうした虫刺され薬を持って行くことを強くおススメします!
やって効果があった対策
① 寝具を洗う
私は虫の姿を目で確認することはできませんでした。(見てしまうのも怖いですよね)
ということで、寝具を全て洗いました。水洗いして高温で乾燥させたら撲滅できるのではないかと思って。
何度コインランドリーを往復したかわかりませんが、枕カバー、布団、シーツ、毛布全てを洗いました。
②防虫スプレーとシートを使う
トコジラミ用の防虫グッズは見つけることができなかったのですが、ダニ用があったので、ダメ元で購入しました。
防虫シーツに変え、マットレスとシーツの間に防虫シートを入れました。それから、防虫スプレーをこれでもかというくらい散布してみました。
③業者に来てもらう
連日連夜刺されるので、留学会社にお願いして業者さんに来てもらいました。
イメージは、白い防護服を着た人が来て、スプレー状の殺虫剤を散布してくれる。
そんなイメージでしたが、実際は異なり、おばちゃんが私服でやってきて、小さな殺虫剤入りのプラスチック容器を部屋の隅々に置いて帰っていきました。
対策後の効果は?
この3つは同時期に行ったのですが、対策してすぐに効果がありました。
この対策をして以降、トコジラミに噛まれることはなくなりました。トコジラミどころかダニやその他の虫に刺されることもなくなりました。
それまでは、時々小さなゴ〇ブリを見つけたりしていたのですが、それ以降は全くみかけなくなりました。
3つの対策をすることで、かなり効果があったということがわかりました。
事前にやっておけば良かったこと
実際に、トコジラミに噛まれてみてものすごい痒みを体験しました。
対策を講じて何とかそれ以上は噛まれなくなりましたが、本来であれば最初から噛まれたくなかったというのが本音です。
今思えば事前にこうしておけばよかったなということがあるので、ご紹介します。
寝具を一度洗う
留学などで住むことになる宿舎やワンルームには、寝具が備え付けられている場合が多いです。
その時に、大家さんが「寝具は洗っているのでそのまま使って大丈夫です」とおっしゃるかもしれませんが、「必ず!洗ってください」
もちろん、私も最初に留学会社さんから「寝具は洗っているのでそのまま使ってください」と言われて、そのまま使いましたが、被害に遭いました。
「洗っています」と言われても、必ず洗うようにしましょう。
部屋の掃除をする
これも上記の洗濯と同じです。
「清掃しているので大丈夫です」と言われていますが、実際に部屋に入ってみるとほこりなどが溜まっていたり掃除ができていないところも多くありました。
入居してすぐは疲れ切ってしまい掃除もなかなかできないかもしれませんが、まずは寝る部屋だけでも掃除することが大切です。
(といっても、留学生などは掃除機があるわけではないので本格的な掃除ができないのが心苦しいのですが……。掃き掃除や拭き掃除、コロコロで床のゴミを取るだけでも違ってきます)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、韓国で目撃報告が増えているトコジラミについて、実際に噛まれるとどうなるのかの体験レポと対策をお届けしました。
対策のところでお伝えした、「寝具を洗う」「防虫スプレーとシートを使う」の2つを行うとかなり改善されたので、韓国に長期滞在する予定がある方はぜひ覚えておいていただくと良いかと思います。
少しでも参考になれば嬉しいです。